今更だけど“HushTug”ってなに?

こんにちは、カワタです。

TwitterInstagramFacebookやLINEでさんざんこんなのできましたよー!とかいろいろ発信してますが、「そもそもHushTugってなに?」と聞かれて

「そういえば説明してない…!!」

と気づいたので今日はHushTugについて書いていこうと思います(今更)

 

HushTugって何?

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ちょうど1年前に“HushTug”というブランドを立ち上げました。HushTugとは「モンゴルの革を使用したレザーブランド」のことです。社長(@HushTug_toda) がモンゴルに移住し、モンゴルレザーと出会いました。

日本では百貨店で本革のレザー製品を購入しようとすると数万円することが普通です。中には10万円を超えるものもあり、値段が高すぎて気軽に買えずにもどかしい思いをした経験がある人もいるかと思います。

このような状況を変えたい、上質で高級感のあるレザー製品をもっと気軽に買えるようにしたいという思いから“上質な本革製品を適正価格で提供する”というコンセプトにたどり着きました。

 

 

モンゴルの社会問題とHushTug 

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(首都ウランバートル市のゴミ山。ここで生活している人もいる。)
 

モンゴルの話をすると大体言われるのが、相撲、草原、ゲルあたりなんですが(笑)
実は発展途上国であるモンゴルには「経済格差、貧困、政治汚職、環境汚染」などの社会問題が山積みです。

両親に経済力がないため育てることが出来ず捨てられる子供が居たり、スラムのゴミ山で必死に生きる人たちがいる一方で、高級な車に乗り大きな家を持ち何不自由なく暮らす人たち(つまり金持ち)が半径10キロ以内に混在しています。

また、政治家や警察官の汚職が横行し当たり前のように賄賂を要求してきます。

モンゴルの超極寒(冬はマイナス40度までいくことも)を凌ぐために電気がない生活をしている首都ウランバートルに住む貧困層の方々は、プラスチックや使えなくなったタイヤなどのゴミを燃やし暖を取ります。その結果PM2.5の数値がWHOが推奨する安全値の80倍という世界最悪の大気汚染(なんと北京の5倍!)を引き起こし人々の健康を蝕んでいます。(つまりめちゃくちゃ空気が汚いってこと)

HushTugはこのようなモンゴルの社会問題の解決に微力ながらも協力したいという思いから、「モンゴルの素材を自国で最終製品に仕上げ、それらを世界に向け販売し新たな産業を創る」というミッションも掲げています。

 

 

実際モンゴルレザーってどうなん?

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(実際に会いに行った遊牧民の方と羊)
 

イメージどおりだと思いますが、モンゴルでは遊牧民の方々が家畜を育てています。ちなみに、モンゴルの遊牧民“世界で最後の遊牧民と言われています。

モンゴルの家畜は夏は30℃、冬は-40℃という世界トップクラスの厳しい環境を生き抜いています。そのため、皮が非常に頑丈に育ち、他国の皮よりも環境適応能力が高いと言われています。さらに放牧による飼育のため大気汚染に全く無縁であるキレイな空気のなかで自然の草を食べて育ち、100%オーガニックでストレスフリーな生活が皮を丈夫にしています。

実際に、ドイツの某高級車メーカーの運転席にモンゴルレザーが使われていたり、モンゴルで加工されている革の約40%はレザーの本場であるイタリアやスペイン、トルコ、韓国などに輸出されています。

つまり、Made in Italy の革製品でも、原皮(元々の皮)はモンゴルの皮だったりするのです。(マジです!!)

 

 

じゃあモンゴルってレザーで儲かってるんだ!

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(実際に輸出は加工前の原皮が多く、利益が少ない)
 

ここまで読むとそんな雰囲気が出ますが、全然そんなことないというのが現状です。

モンゴルの原皮がイタリアに輸出され、製品になり高級品として世界で販売されていますが、素材を輸出しているだけのモンゴルは儲かりません。

モンゴル国内で製品を作っている業者もいますが、主に中国への輸出が多く、いかに大量に安く作れるかに重点が置かれているため品質は微妙…

そうなるとモンゴル国内でレザー技術が育たず、お金も入ってこないという負のサイクルが続いています。

HushTugでは、「日本の技術×モンゴルレザー」という組み合わせでこの負のサイクルを断ち切りたいと思っています!

 

 

革が良いのはわかった…けど俺の財布のひもは固いぜ!

安心してください。HushTugの製品は自信をもっておすすめできます!(テレビ通販みたい笑)

HushTugの価格は他の本革ブランド様より1/3~1/2くらいの販売価格です。革はちゃんと選び抜き、人件費は相場より25%高く設定しているのにです!(どや

なぜそのような価格を実現できるのかというとSPAモデルという“中間業者を通さない”方法をとっているからです。

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(ほぼすべて自分たちで行いコストカットすることで実現しています。大変ですが笑)

 

また、安心して買ってもらいたいので“商品原価”も全て開示しております。

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(これは例としてトートバッグの原価表です。)

 

このトートバッグは約6,000円で製造しています。そして、HushTugでは16,200円で販売させていただいてます。

 

 

むむむ…でも肝心の製品が微妙じゃ買えないぜ…

安心してください(2回目)製品にも自信があります。

HushTugは“流行に左右されて廃れるものではなく、長く使ってもらいたい”という思いがあります。そのため、デザインはシンプルで飽きがこないものを採用しています。

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HushTug製品第1弾の本革トートバッグでは、ビジネスシーンでも遊びに行くときでもどんなシーンやコーディネートでも使えるバッグを目指しました。派手な装飾、余計な金具などをすべて無くし、革本来の高級感や風合いを楽しめます。

写真のように収納力抜群で、男性でも女性でも働く人のためのトートバッグとなっております。

 

 

ど、どうせ大したブランドじゃないでしょ!

まだまだ小さいブランドですが、モンゴルの新聞と日本のローカルTVに取材していただいたりしています。もちろん、品質向上、ECサイトの改善、プロモーションなどやることがたくさんあって課題だらけのブランドですが、職人さんたちと一緒に頑張っていきます!

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モンゴル新聞に実際に掲載させていただいた紙面。右側の小さい写真に僕も写ってます笑

 

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ローカルTV局BTVの「モンゴルは今」という番組に取材していただきました!実際に放送された映像をYouTubeにアップしています。

 

最後に

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(職人さんたちと僕。結構気に入ってる写真笑)
 

HushTugについて簡単にまとめると「日本の技術とモンゴルの素材をかけ合わせた、コスパのいいレザーブランド」ということです。

そして、HushTugはモンゴルで協力してくれる人たちと共に、社会問題の解決の一端として革産業の発展に貢献していきます。

少しでも応援の気持ちが湧いたら、応援メッセージを(@HushTug_kawata)まで送っていただけると励みになります!知り合いの方はLINEなどでも大丈夫です!

 

ECサイトも気になったら覗いてみてください!

ECサイトHushTug | ハッシュタグ

HushTug初のTV撮影!

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こんにちは、カワタです。

モンゴル滞在期間が残り1週間と帰国日が差し迫ってきました。

僕は今、モンゴルでひとり暮らしをしています。そう、3LDKの部屋に(笑)
いやいくらなんでも広すぎる〜、トイレと風呂も2つあるし、でも掃除しないといけないし…(笑)

でも、日本の自分の家に帰ったら「うわ〜狭っ!」って思うのか楽しみにしてます(笑)

 

 

 

HushTug初のTV撮影!

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先月、日本の九州のローカルTV局BTVの「モンゴルは今」という番組に取材していただきました。番組の構成表が撮影の2時間前に渡され、僕の出演が決まりました。(そんなこともあろうかとしっかりとヘアーセットしていたので良かった笑)

テレビに出演したことはもちろん無いし、YouTubeすら出たことないので、突然緊張感が湧いてきました…

渡された構成表を見ながら社長とインタビューアーとミーティングをして、ざっくりと内容を考えました。

 

 

初TVデビューの結果は…

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正直、惨敗でした(笑)緊張からめちゃくちゃニヤニヤしてました…
笑顔を作ろうと頑張った結果がニヤニヤしてるだけになるとは…

実際の映像は尺が短かったからまだ良かったですが、これ本当は7~8個くらい質問受けました。
カメラ慣れして落ち着いた振る舞いができるようになりたい…

 

職人さんたちも出演!

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現場は終始緊張感が漂っていました(笑)
職人さんと一緒に撮影するシーンも合ったのですが、和やかな雰囲気の方がいいかなと思って、笑ったりしたら怒られました(泣)

 

 

そして社長も緊張!(笑)

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Typeに移動し、HushTugに対する思いやこれからどうしていこうと考えているのかなどを語っています。顔は若干緊張してたんじゃないでしょうか(笑)

 

  

初のTV撮影を通して

初のTV撮影を終えて、率直に思うことはもっともっとレベルの高い製品に仕上げていかなければと思いました。「結局、その製品って何がすごいの?どこが良いの?」ということを、いざ自分で説明するとまだまだ足りない部分が見えてきました。それを一つずつ着実にこなして、レベルアップしていこうと思えました。

また、自分の語彙力の無さも痛感しました。セミナーもコンサルタントもやっていたことがあるし、本もそれなりに読んでいると思ってますが、そんなことじゃないなと。もっともっと製品と技術と向き合ってこそ出てくる言葉があるんだと感じました。

 

 

YouTubeにアップされてます!

youtu.be

今回の取材の放送は10/3〜10/10でした!実際の放送は僕も見ることができませんでした。というか九州南部に友達も親戚もいないので確認できませんでした。先日、BTVの方から放送されたデータを頂き、YouTubeにアップしましたので気になる方はそちらを見ていただきたければ嬉しいです!

最後になりましたが、BTV「モンゴルは今」の関係者の皆様、お忙しい中撮影をしていただきありがとうございました。

 

 

日本とモンゴルはどっちが幸せ?


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こんにちは、カワタです。

気がつけばモンゴルに来て5週間が立ちました。
(遊びに?笑)来ていた社員2人も帰国し、工房が今日はお休みなので久しぶりにまとまった時間ができました。SNSも最近更新していなかったので反省しております…

前回の滞在では、初めてのモンゴルということで毎日毎日いろんな刺激があり、「うわぁ〜、へぇ〜」みたいな毎日だったのですが、今回は2回目ということもあり前回とは違った角度から刺激を受けています。なので今回の滞在で感じたことを書いていこうと思います。

 

 

やることがない?

モンゴルは本当に娯楽がないです(笑)日本は、麻雀、ダーツ、ビリヤード、ボウリング、スポッチャ、映画、温泉、ゲーセン、漫画喫茶…とたくさんありますが(個人的主観)、モンゴルにはボロボロのボーリング場が一つしかありません。ビリヤードは何個かあるけどダーツはない。と言った感じでほとんど娯楽がありません。(なぜかカラオケはたくさんある笑)

ちなみにモンゴルという国は人口が約300万人で、首都のウランバートルには半分の150万人が集中しています。人口構成比は25歳から64歳までが約50%となっており、20代、30代が多い国です。

つまり若者が多い首都ウランバートルなのに、娯楽が少ない!じゃあ若者たちは休日になにをしているのか!

と思って、いろんな人に休日の過ごし方を聞いてみました。

 

 

田舎で過ごす

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夏は土日になると田舎でのんびり過ごすことが多いらしいです。日本で言うと、帰省というよりはキャンプみたいなイメージです。ウランバートルは毎日毎日渋滞していて、クラクションは鳴り響き、ストレスを感じやすい状況です。また、モンゴル人は元々広い土地で遊牧して過ごしていた民族なので、都会があまり慣れないのかもしれません。

田舎に行ってもWi-Fiも街灯もないので、ゲルでのんびりお酒を飲んでご飯を食べてみんなで歌を歌って過ごす感じです。

モンゴルに慣れてない時は、田舎に連れて行ってもらっても「暇だなぁ〜」ってことばかり感じていました。だって、田舎に行っても景色はどこを見ても茶色い山だし、最初は野生の牛とか羊とかで盛り上がってたけど、見慣れるとそうでもないし。でも周りのモンゴル人は楽しそうに笑って過ごしていることに疑問を感じてました。モンゴル語が話せないので余計にそう感じていただけかもしれませんが。

まぁ、夜になるとみんなでウォッカを飲み始めるので、僕は飲み始めて2~3時間後には気絶するように寝るので夜の記憶はあまり無いのですが(笑)

 

 

日本が何でもありすぎる

ただ、最近はその“暇な状態”も楽しめるようになりました。楽しめると言ったらポジティブ過ぎるかもしれませんが、暇でも心が落ち着いている境地に至りました(笑)

田舎に行くと、ホルホグという羊をまるごと使った料理をモンゴル人が作ってくれます。ホルホグは味付けが塩のみでじゃがいも、人参、肉で煮込むだけというシンプルな料理です。日本の卵が流れるオムライスのように、「うわぁ〜」という感動シーンは正直ありません(笑)

他にやることと言えば、トランプ、バスケ、お酒を飲む、くらいです。やることがないぶん、一つ一つのイベント(?笑)に全力を注げるようになりました。

日本にいる時はもっと効率的に生きていたというか(笑)無駄な時間を作らないようにしていた感じがありました。2泊3日しかないけど沖縄に行ったら国際通りも行きたいし、美ら海水族館も行きたいし、スキューバダイビングもしたいし、古宇利大橋も行きたいしみたいな(笑)

 

 

日本よりも幸せな人が多いのか?

そんな境地になってからモンゴル人は日本人よりも幸せな人が多いんじゃないか?と思うようになりました。つまり、日本は娯楽にしても選択肢がありすぎて、多様化しすぎているため“選べるがゆえに選べない”状態なのではないかと。モンゴルみたいにもはや選択肢がない状態の方が、みんなで一つのイベントを共有しやすく、幸せなんじゃないかと思うようになりました。

実際、僕自身もモンゴルに住んでみて「早く日本に帰りたい」とか「日本の方が楽しくて幸せだなぁ」なんてことは思っていません。(もちろん不便な点はたくさんありますが)

モンゴルでは誰かの誕生日はみんなで盛大に祝うし、正月やナーダム(年に一度のお祭り)は国中で仕事が休みになります。今年のワールドカップなんかも、モンゴルは出場してませんが仕事を休んで熱中する人が多かったみたいです(笑)

経済的には圧倒的に差がありますが、周りの人を見てみると日本よりは雰囲気が明るい気がします。

 

 

世界幸福度ランキング調べてみた

毎年、国連が発表している“世界幸福度ランキング”というものがあります。このランキングは“所得” “健康と寿命” “社会支援” “自由” “信頼” “寛容さ” などの要素を基準にランク付けされます。発表されるとよくニュースになるので知ってる人も多いかと思います、ちなみに各国で約1000人に対し調査が行われているらしいです。

上位5位以内には北欧の国がほとんどランクインしています。では日本とモンゴルはというと。

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引用:https://s3.amazonaws.com/happiness-report/2018/WHR_web.pdf

 

日本54位!モンゴル94位!

あれ、予想と違った(笑)日本とモンゴルを比較してみると、“信頼”の項目が著しくモンゴルは低いことがわかります。これは国に対するということなのかな、と思います。

 

最後に

知らず知らずの内に東京の生活に疲れていたから僕がそう感じたのかもしれませんが、でも同じ世代のモンゴル人の方がバイタリティーが強くて、エネルギッシュな気がします。実際、大学生の時の話を聞いたりすると勉強しかしていないって人が多いです(たまたまかもしれませんが)。二ヶ国語以上話せる人はたくさんいるし、日本って本当に恵まれてるんだなぁと感じています。

もちろん、日本に一時帰国する時は満喫する予定です(笑)とりあえず温泉に入りたい…

 

 

アシスタントの面接採用を通して感じたこと

こんにちは、カワタです。

モンゴルで生活してから、毎日6時半起き24時就寝になり、健康的な生活を送っています。モンゴルの娯楽といえばカラオケ(なぜかめちゃくちゃある)かウォッカを飲んで、大自然でのんびりするくらいしかありません(本当に)。なので、僕の生活は読書・仕事・筋トレのみで構成されています(Kindle最強です笑)

 

f:id:tannu:20180928130224j:plain“雲ひとつ無い空”に“飛行機雲”

 

そんなモンゴル生活ですが、当然言葉が通じないことには仕事になりません。というわけで通訳+アシスタントを探すことになり、その採用の裏側を書いていこうと思います。

 

採用どころか…

僕は日本で就活もしたことなければ、面接もしたことないし、もちろん採用なんかしたことありません。正直どんな順番で採用って決まるの?ってところからのスタートでした(笑)

とりあえず何から始めようかと悩んで、募集の条件を考えることから始めました。社長の通訳さん(ラブジャさん)に手伝ってもらって、モンゴルでの基本的な募集条件を書き出しました。

・基本給料:モンゴルの平均的な給料
・試用期間:1ヶ月間
・休日:週休2日
・食事:あり
・保険:あり
・交通費:あり
・仕事内容について

ざっと出してみるとこんな感じでした。ちなみに食事というのは、モンゴルでは昼食の支給があるのかどうかも考慮する必要があるみたいです。仕事内容については

・通訳
・レザー製品制作の手伝い
・その他新規事業の手伝い

ということで条件を設定しました。

 

募集ってどこでするの?

条件が決まったので、早速募集を開始したいのですが、日本みたいにタウンワークも無ければ、国内の人材派遣の会社もあるかどうか怪しいとのこと。「えっ?!じゃあどうやって企業は募集して採用してるのさ!」という状態からスタートしました(笑)

まず、モンゴルにはWEBサイトが多くありません。というのもフェイスブック社会で、不用品の売買から家探し、仕事の受注まで何でもフェイスブックでやり取りします。

なんとか探して、無料の仕事掲示板を見つけ出しました。ちなみにその掲示板のサイト名が“無料.com”という(笑)。

そんな名前だから見つからないんじゃ!(怒)

という愚痴をラブジャにしつつ、募集をかけてみました。

 

問い合わせが全く来ない…

5日間ほど待ってみましたが問い合わせが全く来ないので、「むむむ…どうしよう…」ということで原因を考えることに。

いくらモンゴルといえど、さすがに募集内容が手抜きすぎたか…ということでもう少し丁寧に書いてみました。
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ウランバートルで通訳をしながら、一緒に仕事をしてくれるかたの募集です。
一緒にビジネスを大きくしたい!熱意のある方を募集してます。

仕事内容
・通訳
・革工房で革製品の制作のお手伝い
・その他細かいサポート

条件
・給料:平均的な給料(昇給あり)
・勤務時間:10:00~18:00(休憩1時間)
社会保険:あり
・交通費:2000₮まで/1日
・休み:週休2日
・食事:支給あり(現金支給はなし)

面接場所
TyPe business salon
住所:

担当者名:KABATA
TEL:********
※通話は日本語でお願いします。

会社情報
ラズホールディングス株式会社
http://luz-holdings.com/

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こんな感じで書き直しました。

 

他に手は無いのか?

書き直したものの即効性があるわけではなく、1日経っても問い合わせは来ませんでした。最初に採用期間として10日ほど設けていましたが、すでに6日経っていました。「むむむ…やばい…ただただ無駄な時間が過ぎている…」

ということで他の手はないのか考えることに。

 

最初からそれ使えばよかったやん!

ラブジャと二人で考えていても出てこないので、こういう時は人に頼もう!ということで、うちの会社のHPなど担当してくれてるプログラマーさん(日本語ペラペラのBat-Erdeneさん)に聞いて見ることにしました。すると

「募集掲示板より日本に興味のある人が集まってるフェイスブックグループで募集したほうが早いと思いますよ」ってさらりと言われました。

「…いや、そうだよね!フェイスブック社会だもの!(゚д゚)」

ということで(なんで気づかなかったのか…)フェイスブックグループで募集することに。

 

応募殺到!

投稿してから1時間もしない内に、応募がガンガン来ました。応募が来すぎている感じがあったので、その日3~4時間でフェイスブックでの募集を締め切るまでになりました。日本語話せる人こんなにいたのか〜と関心しつつ、面接の日程をガンガン入れた結果、1日で8人とか面接することになりました(笑)

「今までの6日間は何だったんだ…」

という思いを心にしまいつつ、ひとまず応募が来ただけでもかなり嬉しかったです。
今考えてみると、さっきの文面だけの記載でそんなに応募が来る方が不思議だなと思います。

自分が日本で就職(または転職)先を探していたら、そんな文面だけの(しかも)海外の会社に応募しないよなと(笑)ましてや顔も見えない人のアシスタントなんて…

結局、ありがたいことに採用が決まるまでに全部で20人ほど面接をしました。

 

面接って何聞けばいいの?

僕の最後に面接を受けた記憶といえばアルバイトの面接くらいでした。就活をしてないことを少し後悔しつつ「面接って何聞けばいいんだ?」ということでググってみることに。

検索結果が「ありきたりな質問であまり参考にならない…orz」ということで自分で考えてみることにしました。まず、どんな人を採用したいかというところから逆算しました。

・自分のことをしっかり理解していること
・明るくてコミュニケーション能力がある
・仕事に打ち込んでくれる
・挑戦心や野望を持ってる

次に、上記のような素質を持っているのかどうかを質問で引き出さなければいけないので、質問事項を書き出してみました。普通の質問をしてもありきたりな答えしか返ってこないのかなと思ったので、面白い質問も入れてみようと思いました。

・今までの経歴について
・幸せ・生きがいを感じる瞬間
・自分の強みと弱みについて
・今現在、何をしていますか(仕事など)
・将来どうなりたいと思っていますか
・今この瞬間に1億円手に入ったら、何に使いますか

このくらい準備したら大丈夫だろうということで、あとはこっちから質問するだけではなく、こっちも自己開示して、緊張をほぐしながら話しやすい雰囲気を作っていくことを心がけました。

 

いざ面接!

面接には本当にいろんな人が来ました。年齢は10代から50代まで、ウランバートル市外からも面接に来たり、独身の人も既婚の人も子持ちの人も応募していただきました。

その中でみんなの共通点は、“日本で留学か仕事をしたことがある”ということでした。なんでそんなに日本に行く人が多いのかという理由を探ってみると、モンゴルから一番行きやすい先進国ということで、欧米ではなく日本に行く人が多いそうです。

また、みなさんやる気のアピールが上手だと思いました。口数が多い人も少ない人も、自分の熱意だけは最後にしっかりと伝えてくれました。

 

Japanイベントでヘッドハンティング?!

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採用期間終了の2日ほど前に、スフバートル広場というところでJapanフェスみたいなのが行われている情報をキャッチしました。面接は行っているものの、なかなかこの人!と即決できずにいたので、もう少し面接の人数(母数)を増やそうと考えていました。そこで、“Japanフェスで直接ヘッドハンティングすればいいんじゃないか?”というラブジャの提案で、ひとまず行ってみることに。

会場は正直、そんなに盛り上がっているわけではなかったですが(笑)、日本語が話せるor勉強中の人がたくさんいたので、片っ端から話しかけていくことにしました。

「アシスタント探してるんだけど誰か知り合いで興味ある人いない?」とヘッドハンティングなのかナンパしてるのか微妙な感じですが、歩いている人からブースで働いている人に話しかけました。

結果、3人と面接をする約束をすることができました。

 

採用決定!

面接は採用期間前日ギリギリまで行いました。最後の1人まで誰を採用するかめちゃめちゃ悩みました。

「採用するってこんな感じなのか…まるで引越し先を選ぶように、完璧な物件などないのか…」

そんな10円ハゲができそうなくらい頭を抱えて望んだ最終面接(採用側だけど)が、もはや忘れていたあの伝説の掲示板(無料.com)から応募してきた方でした。

面接を進めていく内に、「あれ、この人やる気は当然として、日本語もうまいしコミュニケーションも取れそうで、何より“将来は日本とモンゴルを繋ぐ仕事をしたいと思ってます”ってことは!!」と衝撃が走りました。(本人は通訳するだけの仕事だと思って応募してきました)

「よし!この人にしよう!」と意思が固まったところで、ちょうどモンゴルに来たばっかりの社長に説明して、即採用することにしました。アシスタントの紹介などはまた後ほどしていこうと思います!

 

面接・採用活動を通して

率直な感想は募集活動の大変さの割に、採用はあっさり決まったなぁという感じです。“引越し先を探すみたいだなぁ”って思ってましたが、採用を決める時は全然そんなことはなく、質問は最低限であとはその人からにじみ出てる雰囲気とか、非言語の部分から伝わることが多かった気がします。

そういう“フィーリング”みたいな部分は、その人の芯の強さだったり、今までの経験や苦労だったりが“オーラ”としてにじみ出てるのかなぁと感じました。

また、第一印象が非常に大事だとも感じました。今回の面接では、持ち物の指定などは一切しませんでした。ですが、履歴書をしっかりと持ってきていると「あ、この人は気が利くタイプなのかな」とか「真面目に仕事したいと思ってるのかな」とか印象が変わります。

自分をアピールするために日本語検定試験の合格書なども持ってきてくれた方もいました。あるとないとではこれほど印象に差があるのかと、感じることができました。

最初はどうなることかと思いましたが、なんとかなってよかったのと、逆に採用する側にたくさんの発見と気付きがあり非常に学びになりました。

採用は終わりではなく始まりなので、次はマネジメント(苦しみつつ?笑)頑張ろうと思います。

 

 

P.S.ちなみに申し込んで連絡なしの当日ドタキャンも数人いました。そこはさすがモンゴルです(笑)

川田大貴のプロフィール

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はじめまして!川田大貴と申します。
ブログを読んで頂きありがとうございます。

今まで、内容が薄くて雑〜な自己紹介記事しか書いていなかったので、本腰を入れてガッツリ書いていこうと思います(笑)

 

【1分プロフィール】

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1992年8月5日生まれ。青森県青森市出身

明治学院大学3年の時に 、戸田社長(@luz_holdings )に出会って仕事を始める。大学生活と並行して営業代行やコンサルタントなどいろいろな仕事をして、大学卒業直前の3月に会社を設立しました。

社会人になってからは買取事業で四苦八苦して、1年粘って撤退(笑)
その後は会社をたたんで、社長と一緒にモンゴル事業に専念。

2018年からはHushTugを本格的にスタートさせるために革職人としてモンゴルに住みながら、毎日革とモンゴル語と闘ってます。

 

モンゴルでやっていること

モンゴルの職人さんと一緒に「Made in Mongolia」をもっと世界に広めるために「HushTug」というブランドで革製品を作っています。

 

 

ブログで伝えたいこと

大学在学中から仕事を本格的に始めて、新規事業に挑戦してみたり、会社を設立したけどサラリーマンに戻ったり、いきなり革職人になったり、モンゴルに住みながら仕事してたり、同世代の人よりも経験はいろいろしてきたのかなぁと思います。

ちょうど同世代の人たちは就職して3,4年目に入って、転職しようか起業しようかワーホリ行こうか、いろいろと悩みが湧いてくる時期なのかなぁと(勝手に)思ってます(笑)

僕の経験が役に立つかはわかりませんが、何かのきっかけになればいいなぁと思ってブログを書いていこうと思います!

今までの経験で上手くいったこと、失敗したこと、感じたことを中心に発信していきます。

 

【10分プロフィール(詳しいやつ)】

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青森市の風景

1992年8月5日に生まれ、青森県青森市で高校卒業まで過ごしました。

幼少期

幼少期に今の僕を形成している、人生で一番と言っても過言ではない出来事が“親の離婚”でした。親が離婚したのが6歳とか7歳の頃です。しかも静かな離婚ではなく、今で言う“修羅場”というのを経験しました(笑)

浮気現場に遭遇したり、酔っ払って暴れて家の家具という家具がなぎ倒され、裸足で友達の家に走って逃げたり、などなど。今となっては貴重な経験をしたなぁと思っています。経験したくてもなかなかできることではないですからね(笑)

離婚した後は、母親と生活したのでお金に余裕がなく、小学生の頃は部活動にも入れませんでした。このときに「将来はお金持ちにならねば!」と漠然と思った記憶があります。

 

中学〜高校

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中学に入ってからは友達に誘われて、“お金があまりかからない”ということで弱小バレーボール部に入部して、結局高校までバレーボールに打ち込みました。この頃は勉強、ゲーム、部活の毎日だったという記憶しかありません。

自分で言っちゃいますが、中学生のときはそこそこ点数が良かったので、家からも通いやすく地元では有数の進学校に合格しました。

しかし、中学のときの栄光のカケラもなく、高校での成績は全く振るいませんでした。そのまま受験生になり、大学に進学するべく受験をしましたが失敗(笑)

田舎の風潮なのかわかりませんが、“今の時代はいいところに就職するには大学を卒業して当たり前”みたいな固定観念があったので、ひとまず浪人生活を送ることに。そして“早くこの何もない田舎から脱出したい!”ということで、仙台で浪人させてもらうことになりました。

 

浪人時代

そんなこんなで、仙台にひとり暮らしをしながら浪人生活を送ることになりましたが、東日本大震災直後だったため、最初の方は毎日余震に揺られて生活していました。しかも寮がマンションの11階という(笑)

わざわざ仙台で浪人生活を送っていましたが、勉強の方は正直死ぬほどした記憶はありません(親には申し訳ない笑)そこそこ勉強して、そこそこ点数が上がって、何校も受験したけど、結局滑り止めの大学に進学することに。

今振り返ると、自分に合った勉強法ってのを本当に理解していなかったなぁと思います。自分が点数を上げるためにはどうすればいいのか考察が足りず、逆算も全くできていなかったです。中学のときの成功体験に引っ張られて、そんなに考えて勉強していなかったのが、今でも後悔しています。

 

大学時代

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大学時代のサークルの写真

明治学院大学に進学することに決まり、家を探そうと大学の住所を見たら、“神奈川県横浜市”となっていました。「あれっ?明治学院大学って東京じゃなかったっけ?」というくらい、大学について何も知らない状態でした(笑)

というのも、センター利用で合格したので一度も大学について調べたことがなかったのです。「まぁ、横浜も都会だしいいか(完全にみなとみらいをイメージ)」ということで、適当に家を決めましたが、みなとみらいとはかけ離れたところに大学はありました。

大学生活はというと2年生までは遊びまくっていました(笑)
サークル、バイトの毎日でしたが、大学2年生の冬にふと「このまま就職してもお金持ちにはなれないよなー、てか海外旅行とかたくさん行きたいし!」と思って、自分の人生をどうすればいいのかインターネットで調べる毎日に。今振り返るとこれは完全に暇を持て余していたからの行動だったと思いますが。

するとどうやら、世の中にはパソコン一台でいろいろなところに住みながら生活している人もいれば、秒速で1億稼ぐ人もいるということを知りました(笑)

なるほど、なるほど、会社員にならずともたくさんお金は稼げるし、自由に生活ができるのか、なら自分もそうなりたい!というか起業したい!20代社長ってかっこいい!という思いが強くなっていました。

今となっては完全に情弱野郎ですが、当時のモチベーションの高さと言ったらすごいものがありました(笑)

毎日毎日、調べては調べては調べまくって、なるほど〜と思いながら情報収集してたんだけど、手元に資金はないし、結局何から始めればいいんだ?ってなりました。

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完全にこんな状態(笑)

なんだかんだ行動できずにくすぶっていましたが、情報収集だけは欠かさずやっていたおかげで、知り合いを通して今の社長に会うことができました。年齢も近くて社長をやっていて、経験値やスキルがあって、この人からいろいろ教えてもらいたい!ということでお願いして、仕事をさせてもらうことに。

 

大学生活と仕事

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大学のHPに使われてる写真だけど、俺も生徒なのに(笑)

そんなことから、社長の元で営業代行から始めて、コンサルタント、インターネット広告の運用などいろいろなことをさせてもらいました。できたてのベンチャー企業だったので、なんでも挑戦して事業として成り立ちそうなものを模索する段階だった時期というのが大きかったです。

当時は大学生活を送りながら、ベンチャーでバリバリ働いてる自分かっこいい!みたいなのもありました(笑)今も流行ってるのかはわかりませんが、20歳でフェラーリ乗ってます!とか社長やってます!みたいなのに憧れていたので「ここで学んで起業してお金持ちになるぞ!」ってことでやる気だけはあるけど、今思えばただの大学生だったので起業して成功できるほどではない状態でした。

 

子会社を設立。

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大学は無事に卒業!助けていただいた方に感謝!

 

会社の拡大に伴って、大学卒業前の3月に子会社を設立させてもらいました。役員として会社の経営に参加し、社員もいて、「やってやるぞ!」という思いとは裏腹に、利益をなかなか伸ばせませんでした。

経営の“け”の字も知らないような若造がちょっとやそっと頑張ったってそりゃそうです。買取事業を僕は担当して、毎日行動しまくりました。朝から晩まで汗を流してやりましたが、何も考えずに頑張っただけじゃ利益は伸びず、いい月もあれば悪い月もある非常に不安定な状態でした。とにかく1円を稼ぐのに労力がかかりすぎていました。

 

1年で会社をたたむ

そんな状態で1年粘りましたが、成長性が感じられず撤退(笑)
というか、そもそも会社はまとめた方がいろいろ楽だよねってことで、そのまま会社をたたみました。ちょうどその頃にモンゴルの革ブランドとして“HushTug”を設立したので、そっちの事業に取り組むことに。

結果的にはうまくいきませんでしたが、ここでの経験はかなり今の僕に役立っています。とにかく何もなかった会社なので、全部自分でやらなければいけなかったため、今までだったら“これどうやってやるんだろうなぁー”って放置していたことが、放置できない状態に(笑)

会社登記の資料とかも法務局の人に嫌な顔されながら作成しましたし、広告の作成なども自分でやりました。特に、社員がいたのでマネジメントの難しさを肌で感じ、めちゃめちゃ苦労しました。それまで何でもできるだろうと根拠のない自信を持ってましたが、自分って何にもできないんだなぁと自己嫌悪にもなりました。

 

HushTug

社長が人生に迷いモンゴルに行って、見つけたレザーを広めるブランドとしてHushTugを立ち上げました。

 

社長のHushTug立ち上げ理由についてはこちらを!

luz-holdings.com

 

僕は日本側で物流や決済などの担当をする予定だったのですが、“そもそも、製品の品質をもう少し上げようぜ”ということで、レザーについて勉強を始めました。それで勉強を始めて2週間後には、モンゴルに出張に行くことに(笑)

“モンゴルの職人さんたちに指導してくれ”って言われましたが、「まだ、勉強して2週間なんだけどなぁ…(汗)」という、少々無茶振りを受けつつ実際に指導しました。

しかも、モンゴルの新聞の取材も入るという(泣)

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実際に指導しているところ

想像してたよりモンゴルの職人さんたちはすごく素直で、僕の話を聞いてくれました。勉強して2週間の僕のことを“先生”と読んでくれました。

 

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実際に掲載された新聞

 

 

おかげで僕も「もっと本格的に勉強しなければ…!」とモチベーションが上がり、日本に帰っては勉強しまくり、モンゴルではサンプルを作りまくっています。そんなこんなで今は“革職人”としてまたは“最高技術責任者(CLO)”として(こっちの方がかっこいい笑)モンゴルと日本を行き来しています。

 

これからのこと

最近ですと、幸いなことに日本で放送されるテレビ取材などもしていただき、もっともっと早くいい商品をお届けしたいと思って、みんなで奮闘しています。

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テレビ取材時の様子

実はモンゴルの革はイタリアンレザーに使われるほど良い革です。しかし、世界的に見たらまだまだ知名度はありませんし、モンゴル国内にも世界と戦えるほどのレザー産業が育っていません。

しかし、モンゴルという国はまだまだ発展途上で、みんなやる気に満ち溢れています。そういう方々と一緒に、HushTugを広げ、モンゴルレザーの知名度をどんどん広めて行きたいと思っています!

 

振り返ってみて大切なこととは

このまま終わってしまうと本当にただ自分の人生を書き綴っただけになるので、最後に振り返ってみて大切だと思うことを書こうかと思います(笑)

最近、友達からよく“転職しようと思ってる”とか“仕事つまんない”とかそういう話を聞きます。正直、転職しても起業しても、フリーランスでもなんでもいいと思うのですが、大体の人は迷ってそのまま考えることを止めてるように感じます。

で、なぜ迷うのかというと、“自己分析が圧倒的に足りない”というのが原因の一つだと僕は思ってます。もう少しかっこよく言うと“人生の指針となる価値観がわからない”ということです。

僕がどうしてこういう人生を送ってきたかというと、“人生の大半は仕事をするのだから、仕事で何か熱狂して人に価値を与えたい”というのと“日本にいたら無職でも死ぬことはないからリスクは取る”という価値観があるからです。

さっきも書いたように、最初は“お金持ちになりたい!”という浅いとこからのスタートでしたが(笑)いろいろ情報に触れて学び、実践してみて考えが変わりました。もちろんお金はすごく大事だし、たくさんあって悪いことはないと思いますが、その前に自分がそのくらい価値を提供できる人間にならなければいけないと思っています。

僕は人生において“仕事に熱狂する”という選択をしました(今のところ)。もちろんそれが趣味でも家族でもなんでもいいと思いますが、それすら選べていない、考えていない人が多いと思います。

自分の人生で“何”を一番に置くのか、もちろんいつでも変更していいと思います。“やっぱりちがうなぁ〜”と思ったら、戻ってみてまた考え直せばいいと思います。

もちろん、自分の中で“これだ!”というのはすぐには見つからないと思いますし、僕もそういうふうに見つかったわけではありません。むしろ“ん〜、おそらくこれなら楽しいかもなぁ〜”くらいのところからのスタートばっかりです。最初から明確な根拠なんていらないと思います、いろいろ失敗して今の自分があると思っています。

そしてもし、その過程でHushTugに少しでも興味を持ってくれたら(@HushTug_kawata)までメッセージ下さい!

 

終わりに

始めてこんなに長ーいブログを書きました。正直まだまだ経験不足だと思いますし、まだまだな部分が多いと思います。

ただ、まずは自分の周りの人に自分のことを知ってもらいたくて書きました。そして、少しでも何かを感じてもらえたら応援よろしくおねがいします。

誰かに何かを伝え、届けられるようにこれからも頑張っていきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

今年、本を100冊以上読んで思ったこと

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こんにちは、カワタです。

 

お久しぶりの更新となります(笑)

 

夏の間は日本で修行をして、またまたモンゴルへ戻ってきました。
その辺のお話はまた別記事にするとして、今回は今年は特に本を読んできたので一度思ったことを言語化しておこうかと思います。

 

2018年に入っておそらく100冊以上は本を読んできたかと思っています。
覚えているタイトルだけ並べますと

・人生の勝算
・革命のファンファーレ
・君の膵臓をたべたい
・組織の毒薬
・裸でも生きる
・裸でも生きる2
・また、同じ夢を見ていた
・仕事が麻雀で麻雀が仕事
・死ぬこと以外かすり傷
・多動力
・己を、奮い立たせる言葉
・日本再興戦略
・君の名は
言の葉の庭
・ぼくは愛を証明しようと思う。
・インターネット的
・ほとんどの社員が17時に帰る
・1440分の使い方
・「好きなことだけやって生きていく」という提案
・人生を思い通りに操る 片付けの心理法則
・最後の医者は桜を見上げて君を想う
・最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)
・最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下)
・蜂蜜と遠雷
羊と鋼の森
・読書という荒野
・憂鬱でなければ、仕事じゃない
・絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ
・真夜中乙女戦争
・いつか別れる。でもそれは今日ではない
 USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 ・10年後の仕事図鑑
・天才の証明
・モチベーション革命
・魔法のコンパス
・必ず食える1%の人になる方法
・起業家
・超時間術
・超集中力
・直感力
・世界最先端のマーケティング
WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜 
・物流の基本
・中の人などいない
・エリア別だから流れがつながる世界史
鎌倉シャツ 魂のものづくり
・投資家が「お金」よりも大切にしていること
・社員をサーフィンに行かせよう
・ザッポス伝説
博士の愛した数式
などなど

書き出してみると意外と覚えているなぁと(50冊くらいしか書き出してないけど)

 

小説も読み始めてみた

 

本を読むこと自体は好きでしたし、前に住んでいたところは本屋とSTARBUCKSが併設されているカフェまで徒歩30秒だったので、気になる本があればなんでも読んでいました。
ちなみにこの本屋とSTARBUCKSが併設されているカフェは、カフェスペースで売り物の本が読み放題なのです。(代官山とかみなとみらいとか有名ですよね)

いつもはビジネス書ばかり読んでいましたので、今年はテイストを少し変えて小説も読むようにしようと目標を立てました。
上記のリストに小説がところどころ入っているのはそのせいです。(ビジネス書のほうが圧倒的に多いけども…)

小説を読み始めて思ったことは、“言葉ってこんなにたくさん表現があるのか!”ということでした(笑)
透き通ったキレイな表現や、圧倒的に読みにくく荒々しい表現など。
そこからビジネス書を読むときの意識も少しずつ変わったと思います。

 

言葉を選ぶ

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小説を読み始めてから、言葉の力強さとか表現とかが感じるようになり、それと同時に言葉の持つパワーの重要さに気付かされました。
同じことを話すとしても表現や言葉が少し違うだけで、相手に伝わるニュアンスや伝わり方が全然違うのだと。

今それに気づくんかーいって感じですが(笑)
なので自分もどのような言葉を使うのか慎重に話すことにしています。
そう考えると、今までそんなに気にしていませんでしたが、誤字脱字って言葉を大切にしていたら頻繁に起こるものではないのだなーと。

 

 

自分の言葉で話す

 

言葉を慎重に選ぶようになったと同時に、借り物の言葉は相手には刺さらない(または刺さりにくい)ということも気が付きました。

本を読んで、書いてある言葉をそのまま使ったことは何度もありましたが、確かに“あれっ?”と思った経験を思い出しました。
その時の経験の意味がやっと腑に落ちた気がして、自分の言葉で話そうと思うようになりました。

ただ、これが難しい(笑)
圧倒的にインプットとアウトプットが足りていないのか、自分の言葉って何?みたいな状態になってしまいます(笑)

まぁ、なのでブログをまた書いているわけなのですが…

 

 

間違いなく読むスピードが上がった

100冊以上読んで、流石に今年は読むスピードが上がったなと思います。
「蜂蜜と遠雷」なんて、1ページの中で文章が二段になっていて、文字もかなり小さかったので本を開いた瞬間、“うわぁ…”ってなりました(笑)

それでも2日かけて、トータル8時間〜10時間くらいで読んだ気がします。
早いのかはわからないけど、1年前の自分よりは早くなってる気がしました。

 

 

読みにくい、読みやすいが一瞬で判断できるようになった

本を開いて、数行読み始めるとこの本が読みやすいか、読みにくいか判断できるようになりました。あくまで自分にとってという話ですが。

住野よるさんの「また、同じ夢を見ていた」を読んだときは正直、“んん?”ってなりました。
ビジネス書も読みやすい、読みにくいがあって、落合陽一さんの本はとにかく読みにくいなぁ〜という印象があります。(内容はすごくいいです)
落合さんの場合は、頭が良すぎて言葉が難しくなっている印象です。

 

 

まとめ

流し書きでぶわーっと来てしまいましたが、この記事を通して何が言いたかったかと言うと、少しでも読書が好きなら、たくさん読むべし!ということ。

別に本を読まなくても頭のいい人はたくさんいるし、必ず読まないとみたいな風には思ってないけども、著者の熱量がこもった本は読んでおいて損はないかと。

それで何かのきっかけになるならそれでいいじゃないか!ということです。

 

うーん、なんだか浅くなってしまったがこれも現実…

 

ではこのへんで!

【書評】WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ(著:佐渡島庸平)

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こんにちは、カワタです。

今回も書評を書いていきます。

※ネタバレございますのでこれから読む予定の方はご注意下さい。

 

はじめに

こちらの本は、現代における“コミュニティ形成の方法”が論理的に書いております。ただ著者の方も書いておりますが、完璧に検証されたものではなくあくまで現状での結果と仮設を書いています。また、“現代における”という表現はインターネットによりコミュニティのあり方が変わってきているという意味を持ちます。

この本を読んで面白いと思った点は、個人的に大事だと思うポイントが突然ポッと出て来る点です。また、論理的に書かれているので「なるほど」と納得して、わかりやすく言語化されているのでイメージがしやすいと思いました。

 

 

佐渡島庸平さんについて

株式会社コルク代表取締役社長。1979年生まれ。東京大学文学部を卒業後、2002年に講談社に入社。週刊モーニング編集部にて、数多くのヒット作を編集。インターネット時代に合わせた作家・作品・読者のカタチをつくるため、2012年に講談社を退社し、コルクを創業。従来のビジネスモデルが崩壊している中で、コミュニティに可能性を感じ、コルクラボというオンラインサロンを主宰。編集者という仕事をアップデートし続けている(引用:WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ)

 

 

本書の構成

はじめに:We are lonely, but not alone.
第1章:現代の孤独とコミュニティ
第2章:持続可能な経済圏としてのコミュニティ
第3章:安全・安心とは何か?
第4章:コミュニティを編集する

本のタイトルにも入っている「We are lonely, but not alone.」この言葉は『宇宙兄弟』の中で登場するセリフらしい。(僕は未だに読んだことがない…)

「私たちは孤独だが、1人ではない。」この言葉は現代にそっくりハマっているように感じました。インターネットに常時接続することが当たり前になり、SNSで誰とでもいつでもつながることができる。しかし、自殺者はいるし炎上など日常茶飯事となっている。(日本が特にそうかもしれないが)

構成としては順に、現代の孤独の問題について書かれていて、そこからコミュニティ形成の話しへと続いていきます。

個人的に印象に残った話は「楽天」と「Amazon」の違いについてでした。

僕はここ何年もAmazonユーザーです。Amazonプライムにも加入しているので、映画も音楽も本(一部)も見放題・聴き放題・読み放題です。東京に住んでいれば、大体の商品は次の日に届くし、かなり便利です。EC市場のデータも見ているのでAmazonが年々拡大しているのもわかっていましたが、それでも楽天ユーザーが一気に減っているデータは見られなくてずっと不思議に思っていました。
こんなにAmazonが便利なのに、どうしてあんなに見づらくて、探しづらい楽天を使う人がいるのだろうかと。「田舎の人達は新しいサービスを使う勇気がなくて、馴染みのある楽天ばかり使っているのかなぁ」くらいにしか考えてませんでした。

しかし、実際はそうではなく、Amazonはショッピングモールの役割を果たし、購入体験を快適にする方向性。楽天は商店街の役割で、商品を中心としたコミュニティ形成促す方向性の違いがあると。商店街でのコミュニティでは、勧められるから買うという状態が作られるので、Amazonには無い価値があると書いてありました。
これが本当に目からウロコでコミュニティの強さを改めて感じました。

 

おわりに

この本の中身は非常に濃い内容だと思いました。コミュニティを形成するための順番や必要事項、モチベーションの上げ方から運営まで。最近話題のSHOWROOM株式会社の前田裕二社長の「人生の勝算」やキングコング西野さんの「革命のファンファーレ」に書かれてあることと同じことが書いてあったり、もう少し踏み込んで書いてあったりするので、オンラインサロンの運営などN対Nのコミュニティづくりをする方にとっては必読かと思います。

 

では今日はこのへんで!